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その年、私たちは
그 해 우리는 (Our Beloved Summer)
2021年·ドラマ·シーズン1·★ 7.9
ロマンスドラマ
あらすじ
高校時代に恋人同士だったが、理由があって別れたチェウンとウンさる。10年後、学生時代に撮ったドキュメンタリーの続編製作で再び会うことになった二人の再会恋愛劇。チェ・ウシク、キム・ダミ主演。SBSで放送されたSBSドラマ。
AIレビュー
「その年、私たちは」(2021年、KBS2)は、韓国ドラマ特有の「再会ロマンス」の形式を借りながら、「過去の関係は現在の自分にどう生きているか」という普遍的な問いを描く繊細な作品だ。チェ・ウシク(コ・ウン)とキム・ダミ(국연수)の二人の主演俳優のケミストリーが話題となり、韓国内外でヒットした。
物語の設定はシンプルで効果的だ。10年前に別れた元カップルが、高校時代に撮影したドキュメンタリー映像が再放映されることをきっかけに再会する。二人は「なぜ別れたのか」という記憶と向き合いながら、現在の自分として相手を見つめ直す。非線形の時間軸——過去の高校時代と現在が行き来する構成——が、二人の「関係性の重さ」を積み上げる。
チェ・ウシクが演じるコ・ウンは不器用で正直な青年だ。感情を言葉にするのが苦手で、しかし感情そのものは深い。キム・ダミが演じる国연수は、対照的に口が立ちすぎる分析家で、感情を言語化しながら本当の感情から逃げる。この二人の「噛み合わなさ」が、関係の複雑さとリアリティを生む。ドラマの台詞の多くが、まるで詩のような言語感覚を持っていることも特徴だ。
韓国ドラマの成熟を感じさせるのは、ロマンスを描きながらそれだけで終わらない部分だ。コ・ウンの美術家としての葛藤、国연수のキャリアと承認欲求、それぞれが「恋愛」とは独立した個人として機能する。二人の再会は「恋愛の復活」よりも「それぞれの成長」の触媒として描かれる。
撮影も印象的だ。ソウルの路地や公園を舞台に、季節の変化とともに関係性の変化を視覚化する。「自然光を活かした温かみ」と「都市の孤独」が同居する映像は、若者の不安定な感情を視覚的に支える。チェ・ジョンヒョン作曲のOSTも作品のトーンを精密に支える。
比較作品として、日本の岩井俊二監督の「Love Letter」(1995年)や「花とアリス」(2004年)が連想される——過去と現在、記憶と現実の境界を繊細に描く感性において。「あの頃、君を追いかけた」(2011年、台湾)とも近い「学生時代の恋の再訪」という構造を持つ。
おすすめ視聴者:静かな感情の机微を楽しめる人、韓国ドラマ入門として感情的な負荷が少ない作品を求める人。Netflixで全16話を配信中(日本)。1話40-50分で週末に少しずつ見るのが向いている。
**演技・脚本・映像**: チェ・ウシクとキム・ダミは本作以前から「#살아있다」等で共演歴があり、その自然な化学反応が「なんとなく一緒にいると心地よい」という感覚をリアルに体現している。ソウルのカフェや路地裏をほのかに照らす映像の色調が、懐かしさと切なさを同時に引き出す。BGMには日本のシティポップとインディーロックが巧みにブレンドされている。
**おすすめ対象**: 過去の恋愛を優しく思い出したい大人、初々しいロマンスよりも「成熟した後悔と再生」を描いた物語を求める視聴者に最適。韓国ドラマ入門作品としても扱いやすい。
**類似作品との比較**: 「マイ・ディア・ミスター」と同様に「言葉少ない感情の積み重ね」を重視するが、本作はより軽やかでユーモラス。ロマンス比重が高いため、ドラマ初心者にも入りやすい。
**総合評価**: 8.5/10。静かに、しかし確実に心に残る、韓国ロマンスドラマの新しい傑作。二人の間の「言葉にしなかったことの重み」が積み重なる構成は、現代韓国の若者たちが抱える感情的な複雑さを見事に体現している。恋愛ドラマでありながら、実は自己探求の物語でもある。「なんとなく終わった恋」の傷が時を経てどう変化するかを、この二人の再会が教えてくれる。静かで、でも確かな感動がある。
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