
ミッチェル家とマシンの反乱
The Mitchells vs. the Machines
2021年·映画·114分·★ 7.7
アニメーションコメディアドベンチャーSF
あらすじ
映像作家志望の娘ケイティと機械音痴の父リックが率いる個性的なミッチェル一家が、AIアシスタント「PAL」の反乱による人類滅亡の危機に立ち向かう。Sony Pictures Animation x NetflixのオリジナルCGアニメ映画。
AIレビュー
スパイダーバースの制作陣が次に仕掛けたのは、家族映画という形をした「デジタル時代への愛と批判」だった。ミッチェル家は典型的なバラバラ家族だ——映像作家志望の娘、機械が大嫌いな父、謎の科学実験に夢中な弟、家族の空気を読まない犬。そんな彼らがAIロボットの世界征服を阻止する羽目になる。
このアニメが特別なのは、視覚スタイルだ。ケイティが撮影した映像の切り張り、SNSのスタンプ、ユーモラスなテキスト挿入——まるでZ世代の脳内をそのまま映像化したような演出が全編に渡って炸裂する。静止した背景に主人公だけ動く場面、突然変わる線画スタイル。「規則を破ることが規則」という印象で、見ていて飽きることがない。
コメディとしての完成度が高い。「PAL」というAIアシスタントが反乱を起こす動機が、ある意味では正しいというシニカルさ。ロボット軍団のギャグは一つ一つが笑える。家族のドタバタも予定調和に陥らない。
ただし核心は親子の葛藤だ。映像作家として才能があると信じるケイティと、娘が遠くへ行くことを怖れる父リック。世代間のデジタルリテラシーの溝、親が「わかってくれない」という感覚——これはどの家族にも刺さる普遍的なテーマだ。
クライマックスでのリックの行動は笑いながら泣ける。彼が「機械が嫌い」な理由が分かる瞬間、この映画の全てがつながる。
フィル・ロード&クリストファー・ミラーのプロデュースらしい、娯楽と感動と社会批評が渾然一体となった傑作。インターネットとSNSに首まで浸かって生きている現代人全員が見るべき映画だと思う。
**こういう人におすすめ**:家族で一緒に楽しみながら泣ける映画が見たい人。スパイダーバースのような革新的なアニメ表現が好きな人。親子の関係に思うところがある人。SNS世代の感覚を映像で体験したい人に。
どこで見れる?(見放題)
タグ
家族向け笑える一気見向きアニメーション感動





